社会保険労務士の本当の難易度は?
今回紹介した4つの資格の中で社会保険労務士(以下社労士)はもっとも、難易度の高い試験です。その背景にあるのは試験範囲の広さにあります。
社労士は、「労働基準法及び労働安全衛生法」、「労働者災害補償保険法」、「雇用保険法」、「労働保険の保険料の徴収等に関する法律」、「健康保険法」、「厚生年金保険法」、「国民年金法」、「労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識」の8科目から構成され、1科目に対して勉強量もかなり必要です。
一度社労士を勉強したことある方で、そのテキストの分厚さをみた時は驚いたのではないでしょうか。
次にやっかいなのは、受験者のレベルです。まずその前に下記の合格率をご覧下さい。
| H20 | H19 | H18 | H17 | |
|---|---|---|---|---|
| 受験者数 | 47,568 | 45,221 | 46,016 | 48,120 |
| 合格者数 | 3,574 | 4,801 | 4,286 | 3,925 |
| 合格率 | 7.5% | 10.6% | 8.9% | 8.5% |
合格率だけをみれば行政書士より高いのですが、その分受験資格が設けられます。
社労士の受験資格は、短大、大学、高等専門学校卒以上となっていて、受験者の基礎学力も 高いといえます。つまり行政書士よりも受験者のレベルが高くなるのです。その上で、 一ケタ台の合格率ですから、合格するには努力が必要だと認識してください。
ここまで、説明だと合格するのは不可能と思ってしまうかも知れませんが、 今回紹介した資格はあくまでも働きながら勉強して合格できるのが前提なので、 学習のポイントを抑えることができれば誰にでもチャンスがあります。
そのポイントとなる学習方法が「満点を目指さないこと」にあります。 一生懸命勉強しても合格できない人達は主題範囲を絞って勉強ができていなく、 全範囲を網羅しようとしています。
そのため、覚えることが多すぎて頭がオーバーヒートしてしまい、結局何も覚えられずに 不合格になってしまいます。
その原因となっている1つの要因が大手資格学校の満点主義のカリキュラムです。
資格学校の場合、過去問をすべて網羅した分厚いテキストを用意して勉強をすすめています。
ですが、社労士に限らず国家試験の3割は解くことのできない難問ですので、そもそも勉強しても意味はありません。
にもかかわらず学校側の事情や生徒の要望により満点主義の勉強をしています。
しかし、合格点ギリギリの勉強をしても覚えることがたくさんあるのに、 全範囲勉強していてはいつになっても合格できません。
社労士の試験は基礎問題を9割解けるようになれば合格できるように作られています。
このことを如何に理解できるかが合格の鍵となります。
受験者の心理としてはわからない問題があれば不安になると思いますが、 そこはグッと堪えて、合格点に届くだけの勉強量に取り組んで下さい。





